所感と書感たち

読書に限らない感想文。じぶんの記憶がアテにならない!だってわたしは人間だもの。せっかく読んでも思ったことはどんどん消えてゆく。 むずかしいことは書きません書けません。小学生っぽくやります。本じゃないのも混ざります。最近何考えたか読んでくれる人はぜひ。なくてもいいけどあってもいいもの。Tumblrからお引越し

大悲報

おおきなかなしみが襲ってきた。

 

 

よく行くプロントが閉店した。

プロントはチェーン店だけど、わたしには“あのプロント”にたくさんの思い出があって、だからこそたとえ他で全く同じ飲み物が飲めたとしてもケーキが食べられたとしても、喪失感は埋められないと思う。

 

 

学生のころ、まだバイトもしてなかったころ。

駅の東口に大きなロフトがあって、その中にプロントの系列のカフェ・ソラーレが入っていた。

おこづかいをやりくりして、たまにそこに入れるのが嬉しかった。

飲み物が10%OFFになるソラーレのEdyカードも作った。Suica以外の初電子マネー

 

ロフトが西口に移ってしばらく経った頃、ソラーレがプロントになって再オープンした。

わたしは喜んだ。

店名は違えど、似た雰囲気の系列店ができた!と。

 

大学生になるとアルバイトを始めたので、

カフェに行ける回数も増えた。

 

“あのプロント”ではいろんなことをした。

大学の課題はもちろんやったし、卒論も書いた。就職のための試験勉強もした。エントリーシートなるものも書いた。進まなくなるとランブルスコハイボールなどをそばに置いた。

 

何もしないこともあった。

数時間いた。うまいことギリギリ満席にはならなくて、いることができた。

母と喧嘩して家に帰りたくないときなど、ほんとうに助かった。

 

旅行の計画を立てたこともあった。どこを回るか、どう回るか。必ず行きたいところの選択。

その旅行は旅行の前から楽しかった。

 

“あのプロント”では、わたしのいろんな感情が渦巻いた。焦り、嬉しさ、悲しみ、緊張、安堵、怒り、楽しさ

 

いま、“あのプロント”だった場所は、中が全く見えない白いパネルのようなものに囲まれて、小さな紙が貼ってある。閉店を知らせるあっけない紙。

 

 

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写真を見返して、“あのプロント”で、日常のコーヒーやチャイを撮っていなかったことに今気づいた。

寂しい気持ちがする。

お客も結構入っていたし、閉まるなんて微塵も予想していなかった。

 

ひたすらに、おおきなかなしみだ。