尾形真理子「自惚れ母娘」
「あの人、わたしが好きだから」
あの人、わたしのことが好きだから。
あの人のこと、わたしが好きだから。
どちらの意味も入っているのだと思う。
結婚して何年も経って、子どもが大きくなってもそういう風に言えるって素敵だ。
自分がよい状態でいることが、相手にもよい影響を与えると信じられること。それは、このわたしが、相手がプラスになるきっかけになれるわけない、と自分を卑下していてはできない。
相手のためにもキレイにならなきゃと思う心。健気で、適度な自己肯定感があって、かと言って自意識過剰な印象も受けず。目指したくなるほど絶妙なさじ加減だ。「私」がこの母のように生きたいと思うのも、わかる気がする。
キレイを磨くことは、自分を元気づけることも知っている。
化粧やおしゃれをすることは、化粧は特に、女性にとってある種の自己満足となっていることも多かろうが、いいのだ、それで。だって自己が満足してるんだもん。満たされているから、元気づけられる。
ちなみに、世の中の女性は(勝手に断定してしまうけれど)、化粧がキレイにキマッて、さらに彼氏や旦那さんに褒められたとき、二段階の満足を得ている。
だから、化粧がうまくできた時点で、ひとまず満足なのだ。
そうそう、化粧といえば。
化粧をきちんとできるかどうかを元気のバロメーターとしているわたしは、そろそろ年齢的にも、いくら調子が上がんなかったり疲れが溜まってたりしても、最低限の化粧はすべきだと頭では考えるのだけれども、なかなか実行できていない。
おかげで、目の大きさが日によって大きく違う。早急にどうにかしたい。朝、あと10分早く起きればいい話なのだけれど。